
こんにちは。管理職リーマンのノジです。
新型コロナウイルスの影響で、海外では「ロックダウン」、日本では「緊急事態宣言」が発令されました。
何をするにも「自粛」「禁止」という言葉が、一歩踏み出したい気持ちや衝動を抑えており、「先が見えない…」「いつまで続くのか…」そういった「心にモヤモヤ」を抱えている人が多いと思います。
このような誰もが辛い状況を、強く生き抜く為には、一体何が必要なのか?
そのヒントになるとも言える「レジリエンス」というモノについてお話していきたいと思います。
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レジリエンスとは何なのか

レジリエンスとは一体何なのか?
レジリエンスとは…
一般社団法人 日本ポジティブ心理学協会
レジリエンスとは、心理学においては、「逆境やトラウマ、惨事、脅威、さらには重大なストレス源に直面したときにうまく適応するプロセス」であり、総じて「困難な経験から『再起する』こと」と定義されます(アメリカ心理学会の定義より)。レジリエンスは誰にでも備わっている能力であることが研究により示されていますが、レジリエンスの高い人は、思考や振る舞い、行動において、共通してある特徴的なパターンを示すことも解明されています。
レジリエンスとは、カンタンに言えば「人間が持っている心の回復力」です。
現代人は生きているだけで、常にプレッシャーやストレスにさらされています。
職場や学校、家庭での人間関係のストレス、それぞれがより深刻化、複雑化しています。
人は強いストレスにさらされると、心に精神的なダメージを受けて、悲しみ、怒り、挫折感などのネガティブな感情を抱えて苦しくなることが多いです。
しかし、レジリエンスさえあれば、心にダメージを受けて、もう立ち直れないと思っても、一歩前に進んでいくことが出来ます。
レジリエンスは自分の非常事態に、心の傷を回復させるアイテムだとも言えます。
大災害や不況時にはレジリエンスが不可欠

大災害や不況時には、大切な家族・友人、所有している財産や、生活を守るための仕事を失ってしまう可能性があります。
リーマンショックや東日本大震災でもそうでした。
そして、自分に起きる事だけならばまだしも、社会全体が不安に包まれて、周りの被害の大きさが心に大きな傷を残してしまい、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症してしまう人もいます。
こう言った人類が予想打にしなかったネガティブな非常事態になった時にこそ、自分自身の心を守ってくれる「レジリエンス」が不可欠なのです。
レジリエンスを高める10のコツ

レジリエンス(精神的回復力)を強くする為には、どのような事に気を付けるべきでしょうか?
自分の持っているレジリエンスは日頃の努力次第で、高めていく事ができます。
レジリエンスを高めるために、10の意識すべき方法です。
①家族や友人と良好な関係を維持する
②危機やストレスに満ちた事があっても、それを耐え難い問題として見ない
③変えられないという状況を受け入れる
④現実的な目標を立て、それに向かって進む
⑤不利な状況でも決断し行動を続ける
⑥損失が出た闘いの後には、自己発見の機会を探す
⑦自分の自信を深める
⑧長期的な視点を保ち、より広範な状況でストレスの多い出来事を検討する
⑨希望的な見通しを持って、良いことを期待して希望を視覚化する
⑩心と体をケアし、定期的に運動し、自分のニーズと気持ちに注意を払う
以上の10のコツを、4つの行動プランにして解説していきます。
レジリエンスを守る4つの行動プラン

身近な人間関係の再確認
身近な人たちとの人間関係がうまくいっているか確認しておきましょう。 続きを見る
この関係がうまくいっていないと、レジリエンスが貯まることはありません。
人は一人で生きていくことはできません。
どんなにメンタルが強靭なアスリートでさえも、一人では心が折れることは幾らでもあります。自分の心が折れた時に、支えてくれるのは身近な人たちです。
日頃から感謝の気持ちを示して、信頼関係をしっかりと築いていくおきましょう。
特に日頃から、言いたい事を我慢し過ぎずに「気軽に頼り合える」関係を作っておきましょう。
どうしようもない非常事態時には人間のかくれた醜い部分が出てしまうものです。
そんな時にこそ、頼り合える関係を作っておくことで、お互いを支える事ができます。
そうした日頃の行動があって、自分自身のレジリエンスを高める事ができるのです。
仕事の悩みナンバーワン「人間関係」今いる場所でうまく立ち回って働き続けるノウハウ
何でも積極的に体験しておく
危機が迫った時に何をするべきか?というところですが
日頃の訓練がなければ、非常時にはあたふたするだけで、受け身の行動をとるしかできなくなります。
なので日々を過ごす中で、なるべく多くの体験をしておく事が重要です。
特にトラブルや失敗はたくさんしておくといいでしょう。
仕事をする中、生きる中で、なるべく多くのトラブル対応や、失敗をしておくことで、自分の引き出しが増えていきます。(失敗を学びにしてアップデートしないと意味ないですが)
その引き出しの多さが、適正な判断をしたり、戦略や行動を組み立てる源泉になります。
つまり自信とでも言いましょうか。この自信と体験の積み重ねが、レジリエンスの源泉になるのです。
カラダを健康に保つ
人はカラダが資本です。富であったり、頭の良さや強靭なメンタルがあっても、カラダにガタがきてしまったらどうにもならなくなります。
日頃の食事のバランスに気をつけて、暴飲暴食を避けること。体重管理もそう。
適度な運動をして、体力をつけて怪我をしづらいカラダを作っておくことです。
運動する暇がないという方は、エレベーターを使わずに常に階段を使うことをオススメします。
カラダの状態が良くないと、重要な判断も正しくできなくなります。
この機会にタバコをやめたり、油の多い食事やお酒の量を減らして、健康リテラシーを高くしておくといいでしょう。カラダが万全に機能してこそ、レジリエンスを有効的に使う事ができるのです。
頑張りすぎない、なるべく消耗を避けよう
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無駄なところで、大切な心のエネルギーを使わないようにしましょう。
むしろ、生きていく中で我慢しなくても良い場面を作っていきましょう。
日本人は「我慢する」「我慢強い」というのを美徳として捉えている人がまだ多くいますが
自分にとってプラスになる事であれば、我慢するという選択も時には必要です。
しかし、プラスにならないような、どうしようもない事に我慢する必要はないです。大切な心のエネルギーが減ってしまいます。
最も大切なのは「自分の時間」です。一度きりの人生の限られた自分のリソースをどこに割くか。
いざという時のために、日頃の生活の中で「頑張りすぎない」という心持ちも大切です。
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まとめ:逆境に負けないレジリエンス【もう一度立ち上がる10のコツ】


現在、新型コロナウイルスによって、苦しめられている人たちがたくさんいます。
先行きが不透明な状況ですから、どんどん不景気になって、会社が倒産して仕事を失って、金銭的に余裕がなくなってしまう方も多く出てくるかと思います。
しかし、どこまで追い詰められても、自分の命さえ残っていれば、幾らでもやり直しはできるはずです。
一人一人の大切な大切な尊い命が失われないように、自ら失う事のないように、心の回復力であるレジリエンスを使って、またここから新たな気持ちで立ち上がっていきましょう。
いつでもやり直せる。
いくつになろうと、いつになろうと遅い事はない。
さぁここから、レジリエンスで立ち上がろう!
最後までお読みいただきありがとうございます。