人材ビジネス業界歴10年のノジソウです。
人材派遣・職業紹介の分野でこれまで1000人近くの求職者の皆様のサポートをして参りました。
また、これまで500社近いクライアント企業の採用に関わり、内部環境を分析してきたこと、マネージャーとして、管理職の辛さなど、語りきれないほど経験している立場から「これをやめたら会社と社員が幸せになる5選」を公開します。
会社の中では、どれだけ無駄な事に時間や労力が取られているか、という事が分かる記事になっています。
この記事を読めば、ムダがなくなり、所属する社員の皆さんが新たなことに取り組む時間が増えて、働くみなさんが幸せになることができます。
経営者や管理職の皆様、そして一社員の方も革命に向けて動き出しましょう。
無駄な飲みニケーション推奨文化
私はお酒が好きなので、飲み会は割かし参加するほうですが、なるべく無駄な飲み会には参加したくないというのが本音です。
特にお偉いさん方の武勇伝や、自分が知らない時代の話や、登場人物さえも知らない話をされたり、自分にとって「気付き」や「新鮮さ」のない話を一方的に聞かされのは大変につらいしストレスです。
更に言えば会社のなかには、相性の悪い人もいるわけで、そんな人の目の前や横に座ったとしたら、もうストレスオーバー間違いなしですよね。
そしてダメ押しの「二次会」という島流し的なイベント。
次の日のパフォーマンスが半分以下になるくらいの時間まで行くのも意味が分かりませんし、終電逃してタクシーなんて、コスパ最大に悪いです。
パフォーマンスが下がって無駄なお金を払うなんて、次の日に悔いても悔いきれません。
飲み会を全否定するではありませんが、飲み会を企画する際には「全員がプラス」になるような会にすることが理想的だと思います。
偉い人だけが一歩的に話さない、武勇伝禁止、スポットライトが当たりづらい人を気にかけてあげる、遅くとも21時には閉会するなど、2次会は禁止、など出来ることはたくさんあると思います。
無駄な飲みニケーション文化、必要ないです。
上司が部下にご馳走する文化
管理職の方々は本当に大変だと思います。会社の経費をきらずに、部下にランチや飲み代をおごる。こころから尊敬します。何でも経費で落とせる会社は別ですが…。
新入社員のような、田舎から出て来て一人暮らしみたいな新入さんにおごってあげるのはよく分かるのですが、自立した良い年の大人の皆さんに管理職が毎度おごるのはいかがなものかと思います。
例えば課長クラスが主任クラスにおごるとか。課長は恐らく妻子持ちでお小遣い制、主任は独身の彼女と二人ぐらしで銀行口座は自分専用のもの。年収は課長のほうが高くても、使えるお金は明らかに主任クラスのほうが高いわけです。
お互いの立場を察して「ワリカン」にすべきです。
管理職の皆さん、勇気を出しましょう。
おごり文化、必要ないです。
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年賀状を送り合うという文化
取引先に年賀状を出す会社は以前よりだいぶ少なくなってきたと思いますが、社内で出し合う年賀状文化は今も色濃く根付いてる会社が多いです。
12月になると年賀状を業者に発注して、喪中の人は誰だっけ?、新入社員と住所交換して、Excelの送付リストをチェックして、一言書きをしてポストへ投函!という気の遠くなるような作業をしている方、おそらく多いのではないのでしょうか
この年賀状文化、ほとんどの方々がやめたいと思っているのにも関わらず、根強い文化の為、毎年なんとなく出している人が大多数をしめていると思います。
お金のかかる事でもあり、とにかく投函するまでにかける時間が正直もったいないですし、現代は圧倒的なデジタル時代です。環境問題に向き合いペーパーレス・年末年始の郵便局員の負担を減らしてあげましょう。
親しい人にはメールで挨拶、会社の方々は仕事始めのときに挨拶をすれば良いでしょう。
もったいない年賀状文化、必要ないです。
過剰な報告文化、何も決まらない無駄会議
ザ・会社員の消耗するシリーズですね。報告する人が多過ぎて消耗する。
無駄であり過剰すぎる報告は会社員を疲弊させています。
- 直属の上司
- その上の上司
- またその上の上司
- 別部署の担当者などなど
一体何人に、そして何回同じことを報告するのでしょうか?
それは皆が「うわ、めんどくさそう」「それうちの案件じゃないですよ」「それ◯◯にも伝えておいてください」とたらい回しにするからです。
あと上の方への報告は、電話か対面という古きスタイルで、なお消耗する会社もあります。会社の情報共有のスキームを根本から見直しましょう。メールやLINEなど、もっとビジネスツールを活用すべきですね。
過度な報告文化、必要ないです。
そして、大した議題や決定事項もないのに、すぐ打ち合わせしたがる上司や会社。
呼ばれた側にとっては一番きつい時間となります。
今の打ち合わせって「メールか朝礼で伝達でもよくなかった?」「この内容のミーティングで90分かぁ…」「結局何も決まらなかったなぁ…」
モヤモヤだけが残りますね。何も決まらない無駄会議、今すぐやめましょう。
また会議は30分あれば十分です。事前準備をしっかりして時間を区切ってやりましょう。
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無駄な始業前から仕事する文化
この定時前の仕事文化、がんばり屋さんほど良かれと思ってやっている方が多いのではないでしょうか?
9時出勤ですが、下記のような例
- 8:20に出社してメールチェック
- あわよくば適度にメール返信
- 8:40から社内を清掃
- 8:50に朝礼始まり
- 9時から始業
これ40分間のサービス労働で間違いないです。
かつて私もかなりの頻度で始業の90分前に来て仕事をして、くだらない周りへのアピールというものをしていた事があります。「今日、7時半から働いてるよ~」みたいな(笑)
いえこれはアピールではなく、周りの人に勝つために労働時間の量で差をつけて、優位に立つという単純な方法です。確かにこの方法で圧倒的な量の仕事を裁いてましたし、成績もトップをキープ出来てました。
でもこれよく考えると「自分は能力がないんです」と自ら言っているようなもので、定時では仕事が終わらないので、早く来て働いてるんです。かっこつけてお金もいらないんです。と宣言してるようなものですね。
しかも、このパターンは会社に搾取されているわけで、会社もその実態は知りつつも、ダメだよとは一切言わず、暗黙のルールになっている会社がほとんどだと思います。
本当に出来る人は決められた時間の中で、段取りをつけて、仕事をちゃんと終わらせます。
今すぐ定時前の仕事文化はやめて定時に来て定時に帰りましょう。
さて、生産性の低い会社の無駄な習慣【これをやめたら会社と社員が幸せになる5選】いかがでしたでしょうか?
令和という新時代が訪れて、ビジネス環境は更にスピード感を増しています。また「働き方改革」により日本の生産性はこれからどのように改善されていくのか、注目ではありますが
国や行政が作った制度に頼っても、おそらく何も変わっていかないでしょう。
良い変化を生むためには、会社・経営者・管理職・社員一人一人が、時代のトレンドをキャッチし、古い考え方を一掃して、新たな取り組みをドンドン進めていく事です。
これからは紛れもなく「会社」ではなく「個人」がフォーカスされる時代です。
働いている一人一人の考えを尊重し、パフォーマンスをいかに上げていくか、こういったことが求められていると強く感じます。
最後までお読みいただきありがとうございます。