こんにちは。管理職リーマンのノジ(@nojisoufreedom)です。
誰かの為に、とにかく人に優しくしておけば、自分の人生が良い方向に進む。
こう思っている人が世の中には多いのではないでしょうか?
今回は「情けは人のためならずマインドでは幸せになれない件」といテーマでお届け致します。
情けは人のためならず
「情けは人のためならず」という言葉があります。
この言葉の意味は、他人に情けをかける(良い行いをする)ことで、その行為の結果として、自分に良いことが返ってくるという理論です。
情けは人の為にかけるものではなく、最終的には自分の為になるのだということですね。
確かに「自分以外の誰かの為になることをする」というのは素晴らしい行為です。
人は支え合いながら、この社会を生きています。それは紛れもない事実です。
人に与える事で成功するという、GIVEする精神については下記の記事を参考にしてください。
ただ、この理論を履き違えて、他人に情けをかけ続けることは自分の人生にとって損害にしかなりません。
情けに振り回されて不幸になってしまう、具体的な事例をふまえつつ、この件について深堀りしていきたいと思います。
ムダな情けの具体事例
①彼氏・彼女と別れられない
ここに彼女との結婚を考えている男性がいます。
付き合いはじめて3年。
将来は子供も欲しいし、そろそろ結婚に踏み切りたいとアプローチを開始しますが
話をしていく中で分かったのは彼女には結婚願望がなく、子供を産みたいという考えがないことがわかりました。
ここで彼氏は、彼女との価値観がズレていることに気付きます。
ただ彼女は彼氏である男性のことが大好きで、別れたくはないのです。
価値観が違うことに気づいた男性は、彼女との別れを考えて別れ話を切り出します。
しかし、彼女は別れることを断固として反対します。
だからといって結婚に対しての価値観も変えません。(別れたくないならスタンス変えようよ…って感じですが)
別れ話に決着がつかないまま、彼女は精神的に病んでしまい、そんな彼女を見かねて彼氏は別れることを考え直して
自分の気持ちを心深くに抑え込んでなかったことにしてしまったのです。
いかがでしょうか?優しすぎますね。。
この彼女に情けをかけるという行為によって彼氏は将来夢見ていた、妻子のある明るい家庭という夢を捨ててしまったのです。
このまま、一緒にいても幸せになれるわけはないですよね。
②仕事をやめられない
部署の責任者をしている管理職がいます。
部署の数字は順調に伸びており、職場の雰囲気も良い状況。
長年勤めてきた会社にそこまでの不満はないが、新しい分野で自分のスキルアップになる仕事がしたいと考えている。
このタイミングを逃すと、年齢的にもチャレンジが難しくなるので心機一転する決断をしたいと望んでいる。
しかし、その管理職は上司からの信頼も厚く、部下にも慕われていて居心地は悪くないし
何より今辞めたら上司や部下が大変になるし迷惑をかけてしまう。
この周りへの気づかい的な思いから、とりあえず様子を見るか…とチャレンジを先送りしてしまうのです。
そして、結局大きな決断はせずに、現状維持をしたことで数年後に大きな後悔をすることになります。
いかがでしょうか?これも優しすぎますね。。
上司だって、部下だって、いつ会社を辞めるかなんて誰にも分かりません。
周りを思いやるが上に、自分のチャレンジを諦めてしまったのです。
人間は常に出来ない理由を探している
これまでの例のように、自分の考えや意見を貫き通せないのはナゼでしょうか?
それは、人間はできない理由を探す生き物であるということです。
「●●があるから仕方ない」という物的証拠を準備してから最終的な結論に持っていきたいのです。
彼女と別れられない理由は
「この人は自分がいないとダメだから仕方ない」と相手のせいにすることで自分の心を納得させている。
会社を辞められない理由は
「上司も部下もこの会社も私がいないとダメだから仕方ない」と相手のせいにすることで自分の心を納得させているのです。
今ここでこれを言ったらまずいか…
今ここでこれはしないほうがいいか…
なら自分が犠牲になればいいか…
これは情けを利用する人の思考です。
成功できない人は情けにとらわれているのです。
今抱えている悩みを先送りする為の材料として「情け」を利用しているのです。
人に情けをかけることで、問題や決断すらも先送りにしてしまう。
情けによって大切な自分の人生に損害が出ている事を理解するべきです。
【結論】人を傷つけずに前には進めない
世の中の悩みの全ては「人間関係」が主な原因です。
まずこの事実を理解しましょう。
であるならば、解決方法はひとつです。
自分にとって「プラスにならない関係の付き合い」は排除するということです。
排除というときつい言い方ですが、柔らかく言えば「付き合う人を変える」ということになります。
今付き合っている恋人が、お互いに足の引っ張り合いをしてしまうような関係ならば
情けなんかに振り回されずにキッパリと別れるべきですし
会社の上司が自分の時間を奪うだけの無生産な関係ならば、すぐに転職するべきです。
こうやって自分の人生の中の「必要」「不必要」を明確にすることが他人への情けに振り回されない生き方になるはずです。
そして、このような生き方をする為には「人は傷つかないで前に進むことは出来ない」ということも理解する必要があります。
今の状況を人のせいばかりにせずに、そして自分が嫌われることを恐れずに自分の言葉で相手を突き放すことも大切なんです。
他者との人間関係の中でお互いが傷つかないようにするなんて、無理ゲーだということですね。
自分の人生を豊かにできるのは、今この瞬間の自分自身の判断だということを意識して
日頃からプラスになる人との出会いや経験を自ら獲得しに行きましょう。